いのちとは何か?

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聖路加国際病院の日野原先生、生涯現役を貫き

105歳でお亡くなりになったそうで、とてもとても寂しいです。

 

マザーテレサ、ダイアナ妃が亡くなった時と同じ、

世界にとって大事な人がまた亡くなってしまったという

深い悲しみ、残念な気持ちがしています。

 

先生の残された言葉に、その通りだな!と感銘を受けました。

 

 

”いのちとは何か?”

 

臓器である心臓ではありません、形のないもの。

形のないものの中に、最も大切なものがあります。

 

いのちとは、時間。

与えられた人生の時間。

その時間内で、人はお風呂に入ったり着替えをしたりするのだけれど

それは誰のための時間かというと、、、自分のための時間です。

 

その時間を、人のために使うことで、自分の人生が意味を持ってくる。

 

 

本当にそうです。明確なことをおっしゃるなーと思いました。

 

私は普段、こころを健康に戻すための修正を仕事として行っていますが

そこはなかなかうまく言えない難しいところだと思っていました。

 

うちへ来られるクライエントさん、

うつ症状だったりパニック障害だったり、

なんらかのメンタル不全を抱えて来られる方たちの多くが、

他人の目を気にしすぎて他人優先してしまったがゆえに

いつのまにか自分をなくしてしまっているのです。

 

そんな人たちに私は「自分優先してください」と言います。

「他人はしょせんあなたに責任的に関わってるわけではないのでまず自分を守れ」

「自分を守れるのは自分なんですよ」と言ったりもします。

 

ですがそれは決して「他人はどうでもいいから、自己中心的に生きろ」、

「所詮他人なんか信用できないから思いをかけるな」と言ってるわけではないのです!

 

私は、誰かのために動けてこそ、心の奥から湧き上がる喜びがあるのを知っている。

内臓エンジンが無限に回り出すのを知っている。

それなしで、長い人生やっていくのはムリだとも思っている。

 

そして

あー自分が生まれた使命ってこういうことか、とわかると

がぜん人生の進み方が分かって来る。

それは小さな小さなことでもいいのです。

 

自分と自分の家族のためだけでなく、

何か大義のために、社会や、国や、世界や、、、、

そういうもののために動ける忠誠心を持てているということが

アイデンティティ獲得(をできたという)のしるしだと何かに書いてありました。

 

私はその論が気に入りました。

 

日野原先生はなんとうまく明快に、そのことを話されたのだと

恐れ入りました。

 

”自分の人生が意味を持つ”ってことほど、迷いなく素晴らしいことはないではないですか。

人のために、は実は

自分のエンジンのため、生涯尽きない根っこのエンジンのため、、、

自分のためなんだと思ってみてはいかがでしょうか。。