夏休み明けの9月1日は、緊張します。
学生の自殺が最も多い日。
うちにも急な予約が入りました。
専門学校へ通う息子が
「学校へ行けない」「精神的にもう無理」「死にたい」と言い、
心配でたまらないということ。
親にとって、子供の問題ほど心乱されるものはありませんよね。
それが命に関わるとなると、、何とかしなくては!と誰でもパニクる。
息子さんは、昔からコミュニケーションが得意ではなく、そのことでしんどくなって大学を辞めて、
こんどはより自分のやりたいことを学ぶ専門学校へ通っていたところ。
いつもグループワークのような授業になると困難を抱えるよう。
ですが高校までは休みもせず通い、バイトもひとつのところで4年以上続けているという
持続力のある真面目な人です。
惜しいな!と感じました。日本の社会のシステムが、遅れてる。
彼は、人と作業することが苦手な個性であるだけなのです。
そのどこが悪い?!!
みんなが朝同時に登校・出勤して、みんなで一緒に作業できなきゃダメって、
いったい誰を基準に決めた??ってことです。腹が立ちます。
この国のすべての個性の人たちが、等しく将来に夢を持って人生歩む権利がある。
平等になるように社会の環境を変えて行かなければ、不平等になる。
昨年度さらに改定された「発達障害者支援法」にも書いてある。
↑ ↑
これを見て、私もはーそうか、と意識が変わりました。行政もここまで来たかと。
当然、今の社会でやりにくさを感じているすべての個性派も、卑下することはないわけです。
ですが実際の社会環境は、まだまだ遅れているのが現状。
せめて当事者たちから、まずは意識を変えなくてはいけませんよな。
相談に来られたお母さんに、何より一番にアドバイスしたことは―――
息子の価値を、まずお母さんが信じてほしい、ということ。
学校側からの提案で、「グループワークが苦手ならば個人指導する」と言うのであれば
それいいじゃないですかってこと。
いやむしろ、学校が難色を示してもこちらから堂々と要求してみても良かったくらい。
働き方にしても同じ、(IT業界を目指すのなら)一人でやるのが合う人は遠隔で仕事をすればいい。
徐々にそういう時代になりつつあるのです。
聞けば、お母さんはいつも「なんで人と同じにできないの」と心配されているとのこと。
それがまずいちばん悪い。
お母さん自身が、息子のできないことへの心配でオタオタ取り乱しすぎている。
こんなピリピリ心配される環境で、誰が自分を信じられますか?
誰よりも、本人がいちばん不安なのです。
自分には価値がないと思って、、、死にたくなっている。
そこへ―――生まれてからずっと自分を見てきた、一番身近で一番自分をよく知るはずの親が、
どうしようどうしよう心配でたまらないわ!とピリピリキリキリしてるっていうのは最悪です。
ここは腹をくくるべき。
「世間がどんなに息子をダメ人間だと言っても、私だけはこの子の素晴らしい価値を知っている」
「大丈夫、あんたのことだからうまくいくと思ってるよー」
「全然心配してないよー、あんたなんでそんな心配してるの?」
みたいに言えたらいいですね。
そう切り替えることができるのが、クレバーな母親です。
息子をよりよく活かすクレバーな母性の知恵でもあります。
息子に「自分は価値がある」と思わせる!!
これこそが最大にして唯一の、母の役目と言ってもいいくらい。
人は自己価値がゼロでは、うまく人生を渡っていけません。
自己価値を健全なレベルに維持すること。
そうすることでどんなに世界が変わるか!どんなに無限の可能性が開けるか!!
「自己価値」は、私にとってもライフワークともいうべき、
もっとも興味を持って取り組んでいるテーマでもあります(^◇^)
お母さん、お父さんたち、まずはご自分の意識を変えて、
安心&希望的なエネルギーの家庭環境にして包んであげてください。
#不登校 #コミュニケーション #自殺 #自己価値