ひとたびパニック発作を起こした人なら、その怖さはなかなか忘れられないでしょう。
それは予期せず湧き上がる。
「あ、やばい。また来そう」
「こんなんで自分はどうなるんだろう」
うちにもパニック発作を起こした人、パニック障害と診断された人がよく来られます。
パニックの原因は ”不安”。
しかも、得体のしれない、いつどこからやって来るかわからない、意味不明の不安。
これをしたら治るというものではなく、心が回復するといつしかパニックも消えていた
というような治り方をするものだと思います。
奥の方の、潜在意識のところにカギがあるんでしょう。
それが証拠に、頭では(4%とも言われる自分がつかんでいる顕在意識の部分)もう克服したと
「解決済みの怖い問題」であるのに、なぜかパニックが押し寄せる。
そうなると、ええーっ!私はどうなっちゃってるんだろう!と驚いてしまいます。
さあ、そんな人たちに、私はまずは ”不安” の扱い方をね、考え直してもらっています。
その人にとって湧き上がる得体のしれない不安は、たしかに ”嫌な感情” に違いありませんよね。
ですが、そこを考え直してみてほしいのです。
毛嫌いしていませんか? 忌み嫌っていませんか?
湧き上がる感情には、いいも悪いも、正しいも正しくないもありません。
すべて正当な感情。
しっかりとそこを叩き込んでください。
そして、必要以上にあわてたり、嫌ったり、怖がったりせずに、
淡々とそのデーターを受け取る。湧き上がってきたものを、受け取るのみ!
「は~ん、自分はほんとは不安なんだな」と。
自分の現在位置を知るための、データーにすぎないとみなす。
そうやって、どの感情も受け取って ”処理をする” のです。
野放しにしないで。蓋をしないで。
もっと言えば、「ありがとうー、守ろうとしてくれて」とお礼を言ってもいい。
だって人間はいいことよりもマイナス感情の方が強く心に刻まれるわけで、
なぜかと言えば、「危機に備えるため」なんですね。
強く覚えておいて身を守ろうとしてるわけです。だから「ありがとう」なんです。
「でもだいじょうぶだからね、そんなに緊急警報出さなくても」と
言ってあげるともっと安心できます。
不安を敵対視せずにきちんと受け取る。
野放しにして、振り回されてはいけません。
コントロールするためには、見ないふりをしてはだめ。
まずはそのトレーニングからしてみましょう。(^^♪
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